About

Agtron Scale dipper
アグトロンスケール ディッパー
コーヒー焙煎度測定機

“dipper”は、コーヒーの豆と粉の焙煎度合いをデジタル測定して数値で表示する、コーヒーの焙煎度測定機です。
コーヒー豆にdipperを被せてボタンを押すと、すぐに焙煎度合いを測定して、デジタル数値(アグトロン値)で表示します。
数値の表示に加えて「シティ」「フレンチロースト」等のおなじみの焙煎度名も表示しますので、プロのロースターだけでなく、カフェやスクール、コーヒーショップ、喫茶店、製造、バリスタなどのコーヒー業関連の方も、そして、すべてのコーヒー愛好家の誰もがコーヒー豆とコーヒー粉の焙煎度を測定し、手軽に、カンタンに、素早く焙煎度合いを数値と焙煎度名で知ることができます。

dipperは従来の測定方法と比べてコーヒーの中身までの焙煎の状態を測定致しますが、更に細かくコーヒーの焙煎状態を測るために、コーヒー豆とコーヒー豆を粉にした状態の2つの測定モードが内蔵されており、ロースターが豆と粉との焙煎度合いを比較し易くなっています。

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dipperは近赤外線でアグトロン値を測定

dipperでは、コーヒーの色味で焙煎度を測る従来の測定方法や計測機を用いた測定方法は豆や粒子の中の焙煎度合いまでを測れず、一つ前の時代の測定方法と考えております。

dipperはコーヒー表面のカラーを測るのではなくコーヒーのメイラード反応•カラメル化・炭化度合いに応じた豆の状態を近赤外線で計測し、これまでより正確に焙煎度を測り、業務用の大型機器に頼ることなく、手のひらサイズのコンパクトな業務・家庭兼用のアグトロンスケールです。

アジア最大級のコーヒーの祭典「SCAJ2023」でのdipperの初展示では、従来の業務用大型測定機器をお使いのコーヒー業界の方々からコンパクトでありながらたったの数秒でコーヒーの豆と粉の焙煎度を測定しアグトロン値を表示する「dipper」が驚きをもって迎えられました。

dipperは⽶国Agtron社と同様の測定原理を採⽤しており、780〜1500nm波⻑の可視光に近い近⾚外線を⽤いて測定します。コーヒーの焙煎を深くするとコーヒー⾖に含まれる可溶性有機物の炭化度が上がって⾚外線を多く吸収し、反射する⾚外線の量は少なくなります。このことは多くの⽂献で取り上げられており、 SCAではこの反射量を数値化して「 アグトロン値(Agtron number) 」としています。

dipperはこの原理を⽤いて本体から⾚外線を照射し、その反射量を測定して焙煎度合いを表⽰します。表⽰されるアグトロン値が⾼ければ、 焙煎度は浅いことを意味します。
例えば、数値が「0」の場合は 可溶性有機物の炭化程度は 100%を意味し、「105」の場合はコーヒーの中に3%〜5%のショ糖が残っているような状態です。

このような小難しい原理はコンパクトにdipperの本体へ内蔵してさておき、皆様に手軽にコーヒーの焙煎度を測定していただくために、「手のひらサイズ」「持ち運びやすさ」「カフェやインテリアによく似合うデザイン」を考慮し、精密機器でありながらどなたでも手持ちで簡単に焙煎度を測定が可能なように設計を致しました。

どうぞdipperでコーヒーの焙煎度合いの測定と、コーヒーライフをお楽しみください。

Agtron 「Gourmet」 と「Commercial」2種類のモード選択

現在のコーヒーの市場に於いては主に Agtron Gourmet Scale (グトロン・グルメ・スケール)を⽤いますが、dipperは様々な場⾯での使⽤とご要望を考慮し、「コマーシャル」と「グルメ」の⼆種類のスケールモードの選択を可能にしました。また、アグトロン値での数値での測定に加えて、みなさまになじみのある「シティ」「フレンチロースト」などの「焙煎度名」での表示も致します。焙煎度名は、「SCA定義」と「一般的な焙煎度合いの呼び名」の2種類を表示します。

アグトロン「コマーシャル」と「グルメ」について、少し説明を加えます。

Agtron Commercial Scale (アグトロン・コマーシャル・スケール)
数値範囲 0〜100

最初に作られたスケールで、⼤⼿の焙煎業者向けに、脱⽔した状態の可溶性コーヒーの炭化程度を分析するために開発されました。数値が低ければより焙煎が深いことを意味します。時代の変化により、このような⽬的に使⽤する機器は他の製品が取って代わり、現在は焙煎度合いを分析することを主な⽤途としています。

Agtron Gourmet Scale (アグトロン・グルメ・スケール)
数値範囲 0〜133

焙煎機の性能の向上と市場のニーズにより焙煎市場が急速な発展を遂げ、新たに誕⽣したスケールです。従来の アグトロン・コマーシャル・スケールより更に細かく広い範囲を測定できます。
数値が低ければより焙煎が深いことを意味します。

UI Design

dipper本体はユーザーの便利さを⼗分に考慮してシンプルに設計されており、直感的な操作が可能。コーヒー⾖とコーヒー粉末の両⽅の測定に対応し、単独ボタンで⾖と粉末の測定が簡単に行えます。

スピーディな起動と瞬時の測定、そして⾒やすさを考慮したモノクロOLEDディスプレイ。

⾼度な光学測定技術によって、たったの数秒でコーヒー⾖や粉のアグトロン値と焙煎度名を知ることができます。

コーヒーの焙煎度合いを見た目で判断してきた歴史

コーヒーの焙煎度合い、見た目で本当に合っているのか?
私たちdipperの結論はNoです。

実際にdipperで計測をしてみると、見た目での焙煎度判断とアグトロン数値は大きく異なります。特に、粉の計測をしてみてはじめて数値でunderdevelopment(焙煎不足)を発見することもあります。
これまでの見た目の判断で決定した焙煎度をもとに仕事を進めていくと、誤った結果による誤った判断をしてしまい、その後の焙煎方法が大きく狂ってしまうことがあります。

製品の特徴


焙煎度を瞬時に測定
SCA Agtron 規格を採用
色差計と異なりコーヒーの炭化度を近赤外線で計測
2種類の焙煎度名の表示
”グルメ”と”コマーシャル”の測定モード選択が可能
少量の豆・粉でロスを低減
高精度の光学計測エンジン
自動スリープ機能で省エネ対応(自動スリープまでの時間を設定可能)
測定履歴を200メモリー記録
本体立ち上げから素早いウォームアップ
直感的かつシンプルに操作が可能なインターフェース
携帯にも便利なサイズとクッション内蔵の携帯バッグが付属
ハイコントラストなOLEDディスプレイを採用
質感の良いアルミ合金のボディと温かみのある木目皿

計測方法

計測方法は至って簡単です。本来セットに付属する皿にコーヒー豆または粉を載せ、付属のスケールで表面を平にして、dipperを載せてボタンを押すだけ。

計測をより正確に行う


豆を皿に載せる際はできるだけ豆同士の隙間を詰めて表面を平らにすることで、より正確な数値の測定ができます。初めに多めに豆を載せ、付属のヘラを使って表面をできるだけ平らにしていきます。平らにする際に豆が皿からはみ出したり、豆が表面から浮いてくる場合は豆の量が多すぎますので、はみ出した豆を取り除くことで適量になります。黒色の皿の周りの木皿は、はみ出す豆の受け皿となる役割です。

スクール講師・バリスタの出張にも

dipperの本体のセットには携帯用バッグが付属しています。衝撃からdipper本体を守るクッションを内蔵。機器の保管だけでなく、スクール講師やバリスタの出張等の際の携帯にも便利です。

SCA Agtron Standard

dipperが計測する焙煎度の数値は、SCA(Speciality Coffee Association)が採用するアグトロン値に対応しています。
これまでのカッピングやコンペティション、資格試験の受験対策等でSCA基準を用いていた方も、数値の基準を変えることなくそのまま使用が可能です。

本体と付属品の内容



※取扱説明書(日本語版)はご購入後にリンクをお送り致します。

ご注意ください

※転売サイト・無在庫販売、偽造品、模造品、転売等のライセンス外の販売や商品に、十分お気をつけください。
メーカーdipperが認証した日本の唯一の国内正規代理店は”Equal Coffee”となります。
正規店以外でご購入頂きました商品につきましては、弊社の保証対象外となります。
メーカーが管理した目に見える安全なルートで国内入荷をした商品は、100%本物の商品です。 
安定した品質、保証期間、アフターサービスも安心です


ご使用上の注意

1.目の障害を起こす恐れがございますので、製品の電源がオンの状態で本来裏の赤外線を直視しないで下さい。
2.充電の残量が僅かな場合、Battery Emptyが表示され、自動オフになります。電池の損傷の原因となりますのでそのまま使用し続けず、再度充電後にご使用ください。
3.少なくとも一ヶ月に1度は充電を行ってください。リチウム電池の電圧が低すぎる状態が故障の原因となります。本製品は環境に自動適応する設定となっております。
4.校正プレートを用いた本体の調整を3〜6ヶ月の頻度で行い下さい。
5.校正作業は25度±5度の環境で行い下さい。”OutTemp”の表示がされている場合は環境温度が高過ぎるか、低過ぎる為、適宜の温度環境に移動していただき、30分以上経過後に再度校正作業を行いください。
6.校正プレートの使用後は、色褪せにより校正プレートの機能が失われる原因となりますので直射日光を避けて保管してください。また、校正プレートのアルコールや有機溶剤等での拭き取りや洗浄はお止めください
7.本体の水拭きや、裏のセンサー部分の有機溶剤等でのクリーニングは故障の原因となりますのでお控えください。

製品取扱注意事項

1.ご使用前には必ず説明書をお読みください。
2.万が一本製品が過熱したり、本製品から煙や異臭がする場合は、そのまま継続してご使用になりますと火災または感電の恐れがありますので、充電中の場合は直ちに電源を抜き、電源がオンになっている場合は電源をオフにしてください。
3.充電の際はUSB Type-C(別売)と充電器(ACアダプター)は必ず5V1A(別売)のものをご使用ください。
4.手が濡れた状態での充電作業はお控えください。
5.本製品は防塵防滴仕様ではありません。動作環境は0〜40度、相対湿度は80%以内です。
6.本製品は光学精密機器のため、センサー感知部や光が淀む場合は測定の精度に影響しますので使用時や保管環境は清潔に保ってください。
7.静電気や磁場がある場所でのご利用は精度の不具合や故障の原因となりますのでお控えください。
8.平ではない場所や振動の多い場所でのご利用は製品の落下や転倒、人への危害、故障の原因となりますのでお控えください。
9.製品本体にはリチウム電池及び精密な電子回路が内臓されており、製品の落下や製品への強度の衝撃により変形等がある場合は直ちに使用を止め、安全な場所に保管をしてください。
10.損傷のある電源、電線、充電器(ACアダプター)のご使用は感電やショート、火災の原因となりますので控えください。
11.本製品を廃棄する場合は、法律に沿って廃棄して頂くようお願い申し上げます。

校正プレートのお手入れについて

校正プレートに汚れや油脂がついてしまった場合は測量の誤差が生じる可能性がありますので、少量の食器用洗剤で軽く洗い、水でよく流した後すぐに、糸くずの出ない布等で拭き取ってください。校正プレートは念入りにお手入れしてください。

水や有機溶剤を用いての光源や感測センサー部分の洗浄はお控えください。

より高い精度の測定ができるよう、感測センサーのお手入れ後は、一度校正を行ってからのご使用を推奨します。

校正プレートを水に浸けることはお控えください。洗浄後は完全に乾燥した状態になってからご使用ください。

仕様

本体サイズ :直径65mm、高さ100mm 重さ 280グラム
モニター :モノクロOLED
光源 :NIR発光ダイオード
測定範囲 :0~150 アグトロングルメ
精度:99%
連続使用時間:約8時間
充電方法:USB TypeC 5V/1A(別売り)、フル充電約3時間
認定 :CE、FCC認定製品